【11月20日 Xinhua News】中国の動画配信サービス企業、嗶哩嗶哩(bilibili、ビリビリ)は17日夜、上海で中国のSF小説「三体(The Three-Body Problem)」アニメ版の最初の予告編を公開し、2021年に本編を配信する予定だと発表した。

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 ビリビリは17日夜、上海で2019年から20年に配信予定の国産アニメ作品リストを発表した。「三体」アニメ版の最初の予告編が会場の注目の的となり、美術デザイン、一部のキャラクターのデザインや声、音楽や効果音など多くの詳細が明らかになった。

「三体」3部作は中国のSF作家劉慈欣(Liu Cixin)氏の小説で、中国SF文学の一里塚と呼ばれている。多くの言語に翻訳されて世界各地で発売されており、日本語版も今年発売され、人気を博している。

「三体」3部作の人気上昇に伴い、「三体」シリーズの小説のアニメ化も各方面の注目をますます集めている。

 今年6月、「三体」3部作のアニメプロジェクトが上海でスタートした。ビリビリがプロデュースし、三体宇宙と芸画開天の2社が共同で制作を担当している。

 アニメの制作者代表である、芸画開天の最高経営責任者(CEO)阮瑞(Ruan Rui)氏は今回のビリビリの国産アニメ作品発表会で、「三体」のアニメ版は現在、シナリオ作成の中後期段階にあり、詳細な各話のあらすじをまとめているとし、美術デザインも同時に進み、2021年に本編を発表する予定だと説明した。

「三体」の他、今回の発表会では計40作のアニメが発表されたが、新作が半数以上を占めた。業界筋は、ビリビリは来年、テーマが多様でスタイルも異なる国産アニメ作品を数多く視聴者に提供すると予想している。(c)Xinhua News/AFPBB News