【10月24日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は24日、出場枠が24チームに拡大される新フォーマットのクラブW杯(FIFA Club World Cup)を2021年に中国で開催すると発表し、「歴史的な決定」と述べた。

 今回の決定は、サッカー界において中国の影響力が大きくなっていることを際立たせ、結果的には同国でのW杯(World Cup)開催の前触れとなるかもしれない。

 中国・上海で開催された同連盟の意思決定機関であるFIFA評議会の会合後に、インファンティーノ会長は発表を行った。

 2年後に行われるクラブW杯では、多くのビッグクラブや、チームに所属するスター選手たちが中国でプレーすることになる。

 インファンティーノ会長は6月、新フォーマットとなるクラブW杯は500億ドル(約5兆4000億円)もの商業収入を生み出すとコメントしたが、いくつの大会でそれだけの額を得られるのかについては言及しなかった。ある情報筋はAFPの取材に対し、その数字は「ほとんど信頼できない」と話した。

 現在のクラブW杯には、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の優勝チームを含む7クラブが出場することになっており、今年と来年はカタールでの開催がすでに決まっている。

 カタールはクラブW杯を、2022年のW杯(2022 World Cup)に向けたスタジアムやインフラなど物流面でのテストとして使うつもりだ。

 24チームが参加する新たなクラブW杯を2021年6月から7月にかけて行うという案は、欧州サッカー連盟(UEFA)や影響力を持つ欧州クラブ協会(ECA)から反対を受けたものの、今年3月に米マイアミで開かれたFIFA評議会の会合で承認されていた。

 インファンティーノ会長は同日、新しいクラブW杯には欧州から8チームが参加することも明かした。

 新たなフォーマットになるクラブW杯は4年ごとに行われ、W杯の開催国にとって試験的な機能を担っていたコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup)に取って代わるものになる。(c)AFP