【3月16日 AFP】サッカー欧州クラブ協会(ECA)は15日、出場枠が24チームに拡大される計画の2021年クラブW杯(2021 FIFA Club World Cup)に関してボイコットする意向を表明し、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長が全面的な見直しを図っている改革案に打撃を与えている。

 米マイアミで開かれたFIFA評議会で新方式のクラブW杯にゴーサインが出される見通しとなった直前、ECAはコメント文を発表し、協会を構成する欧州トップクラブが大会に参加するつもりはないとの意思を示した。

 ECAの広報担当者はAFPの取材に対し、「加盟クラブは2021年のクラブW杯には参加せず、2024年大会への参加を見据えることになる」と明かした。

 会議でFIFAの評議委員37人に配布された17ページの報告書では、コンフェデレーションズカップ(Confederations Cup)に代わって2021年6月17日から7月4日まで開催される新大会が提唱されていた。

 しかし、この新方式の大会についてはインファンティーノ会長が強く推進しているにもかかわらず、ECAは計画に反発。欧州のクラブがボイコットすれば、大会の実現性は途端に乏しくなる。

 報告書ではまた、6地域のうち5地域が大会に賛成していると示されていた。しかしながら、欧州サッカー連盟(UEFA)はプロジェクトに関して協議と透明性が欠如しているとFIFAを批判しており、スケジュールの問題を引き合いに計画を進めることに異議を唱えてきた。

 UEFA側は新大会に12チームの参加を求めていたが、同日のFIFA評議会で示された提案では、欧州の参加枠は8チームのみの予定とされていた。その他の出場枠は南米が6チームとなっており、アフリカ、アジア、北中米から各3チーム、オセアニア地域は1チームのみとなっている。(c)AFP