【10月2日 AFP】第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)は1日、各種目の決勝が行われ、ノア・ライルズ(Noah Lyles)が男子200メートルを制すなど、米国勢の活躍が目立つ一日となった。

 ライルズはやや出遅れたが、残り50メートルでトップに立ち、19秒83で金メダルを獲得。カナダのアンドレ・ドグラス(Andre de Grasse)が19秒95で銀メダル、エクアドルのアレックス・キニョネス(Alex Quinonez)が19秒98で銅メダルを手にした。

 しばしばウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)氏と比較される22歳のライルズは「僕がニューボルトだなんて言わないでほしい。僕は僕だ」と話した。

 前日には男子長距離のモハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)らを指導した実績を持つアルベルト・サラザール(Alberto Salazar)氏にドーピング違反による資格停止処分が科され、陸上界に激震が走る中、同氏が率いるナイキ・オレゴン・プロジェクト(Nike Oregon Project)のメンバーだったドノバン・ブレイジャー(Donovan Brazier、米国)が男子800メートルを制した。

 ブレイジャーはサラザール氏の処分による影響を感じさせない走りを披露し、ビリー・コンチェラー(Billy Koncellah)氏の大会記録を32年ぶりに更新する1分42秒34で優勝を飾った。

 男子棒高跳びでは、5メートル97を記録したサム・ケンドリックス(Sam Kendricks)が、セルゲイ・ブブカ(Sergey Bubka)氏以来史上2人目の同種目連覇を果たし、米国はこの日3個の金メダルを獲得した。

 それでも、女子やり投げはオーストラリアのケルシー・リー・バーバー(Kelsey-Lee Barber)が制し、米国の金メダル独占を阻んだ。最終投てきで66メートル56をマークし、逆転優勝を飾ったバーバーは、女子やり投げで世界陸上の金メダルを獲得した初のオーストラリア選手となっている。(c)AFP/Pirate IRWIN