【9月9日 AFP】香港の民主派活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン、Joshua Wong)氏(22)が9日、ドイツに向かったことが分かった。同氏が所属する「香港衆志(デモシスト、Demosisto)」党が明らかにした。

 これに先立ち、黄氏が警察に再度身柄を拘束されたことが報じられていた。

 2014年の「雨傘運動(Umbrella Movement)」の学生リーダーだったことで知られる黄氏は先月末、主だった民主派活動家らとともに逮捕され、「認可されていない集会への参加を扇動した」罪で起訴された後、保釈されていた。

 ところが、8日に台湾から帰国し、その足でドイツへ出国しようとしていた香港空港(Hong Kong International Airport)で、「保釈条件に違反した」として拘束されたと発表した。ドイツ訪問後は渡米する予定だった。

 しかし、香港公共放送RTHKによると9日、裁判所の命令で黄氏の身柄拘束は解かれた。保釈条件では逮捕前に既に手配されていた海外渡航は許可されており、逮捕の手順に誤りがあったという。

 香港衆志の広報担当者はAFPに対し、黄氏は「きょうドイツへ向かった。渡米も予定通り認められるだろう」と述べた。今月いっぱいは帰国しないとしている。(c)AFP