【9月9日 AFP】2020年米大統領選に向けた野党・民主党の候補指名争いは8日、高齢や認知能力を疑問視する声が対立候補から上がっているジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領(76)が、依然として支持率トップを維持していることが最新の世論調査結果で明らかになった。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)とABCニュース(ABC News)が共同で2~5日に行った世論調査によると、乱立する民主党候補の中ではバイデン氏とバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員(78)、エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員(70)の3人が頭一つ抜き出た存在となりつつある。

 中でもバイデン氏は比較的安定した支持率を維持しており、民主党員と民主党寄りの無党派層から29%の支持を集めている。サンダース氏が19%で後を追い、急速に支持を伸ばしているウォーレン氏が18%で続いている。

 調査最終日の5日、やはり候補指名争いに名乗りを上げているティム・ライアン(Tim Ryan)下院議員(46、オハイオ州選出)は、バイデン氏の年齢と気力レベルに疑義を呈し、「バイデン氏は衰えつつあると思う」「気力に満ちているとは思えない。見ていれば分かる、ほぼ毎日だ」と米ブルームバーグ・ニュース(Bloomberg News)の電話取材に語った。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領(73)に挑戦する民主党候補選びでは、年齢が避けられない話題となっている。(c)AFP/Brian KNOWLTON