【8月14日 AFP】スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に所属するジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)が、同国の税務当局に170万ユーロ(約2億円)を支払うことに同意したと、地元紙が報じた。税務当局は、肖像権に関する税金が未払いだった疑いで同選手を調査していた。

【関連記事】ジエゴ・コスタが所得隠しで脱税か、スペイン紙報道

 コスタは2014年にアトレティコからイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)へ移籍する直前、独スポーツ用品大手のアディダス(Adidas)とスポンサー契約を結んだが、税務当局はコスタがその際の収入を隠した疑いを持っていた。ブラジル生まれのコスタはスペイン国籍も有しており、現在はアトレティコに復帰している。

 地元日刊紙ムンド(El Mundo)によると、170万ユーロの内訳は、未払いの税金110万ユーロ(約1億3000万円)と、禁錮6月の実刑の代わりに支払う罰金60万ユーロ(約7000万円)で、コスタは10月4日にマドリードの裁判所に出廷して脱税を認め、国税局と正式に取引を交わすという。

 AFPは税務当局に接触したものの、広報担当は納税者の個別の事例には対応できないとコメントを拒否している。

 スペインリーグでプレーするサッカー選手が脱税の罪に問われるのは、コスタが初めてではなく、これまで多くの有名選手が同様の支払いを命じられている。

 以前レアル・マドリード(Real Madrid)でプレーし、現在はイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に所属するクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、2019年1月に脱税の罪で執行猶予付きの禁錮2年の判決を受けた。ロナウドも未払いの税金と罰金を合計した1880万ユーロ(約22億円)を支払い、当局と和解している。

 FCバルセロナ(FC Barcelona)でプレーするリオネル・メッシ(Lionel Messi)も、2016年に罰金200万ユーロ(約2億4000万円)と禁錮21月の有罪判決を受けた。メッシも後に禁錮刑を1日400ユーロ(約4万7500円)の罰金刑に置き換え、25万2000ユーロ(約3000万円)を追加で支払っている。(c)AFP