次々と逃げ出そうとする王女たち、人権問題に注目集まる UAE
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■消息が途絶えた2人の王女
ラティファ王女の失踪は、国際的な注目を浴びた。王女は2018年3月、ヨットで逃げようとしていたところを捕まり、ドバイに強制的に戻されたと支援者らは主張している。それ以来、ラティファ王女は公の場に姿を見せなかったが、その後、元国連(UN)人権高等弁務官でアイルランド元大統領のメアリー・ロビンソン(Mary Robinson)氏とドバイで会っている画像が公開された。
ロビンソン氏はラティファ王女が逃げ出そうとしたことや動画を撮影したことを認め、王女は「明らかに問題を抱えている」と指摘した。
支援者が公開した、失踪前にラティファ王女が撮影したとされる動画で王女は、父親が評判ばかり気にしていると激しく批判し、「もし、あなたがこの動画を見ているなら、あまり良いことではありません。私は死んでいるか、とても悪い状況に置かれているでしょう」と語った。
さらに「姉のシャムサ」は2000年に英国で逃亡を図ったが、2か月後に「大勢の男」に拉致され、フランス経由でドバイに連れ戻されたとも語った。シャムサ王女は現在、「自由を奪われ、精神科医や看護師に付き添われている」という。
シャムサ王女の失踪は謎に包まれており、王女は約20年間、公の場に姿を現していない。 (c)AFP/Stuart WILLIAMS and Lucie PEYTERMANN