【7月30日 AFP】サッカー元フランス代表DFで、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)などでプレーしたパトリス・エヴラ(Patrice Evra)が現役引退を発表した。伊紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)に対し、「私の選手キャリアは正式に終わった」と語った。

 フランス・リーグ1のニース(OGC Nice)やASモナコ(AS Monaco)で名を上げたエヴラは、2006年にアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏が率いていたユナイテッドに移籍。約300試合でプレーしたプレミアリーグを5度制し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)でも優勝を果たした。

 2014年にイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に渡ると、2度にわたってリーグ優勝を経験し、その後はオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)とウェストハム(West Ham)でもプレーした。

 フランス代表では81試合に出場したが、キャプテンを務めたW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)ではチーム内でストライキが起き、グループステージ敗退という結果に終わった。

 38歳のエヴラは、今は完全に指導者への転身に目を向けているところだと明かした。

「2013年から、欧州サッカー連盟(UEFA)の指導者ライセンスBの講習を受け始めた」「ライセンスAを取得できるよう、今はそれを終えたいと思っている。言い換えれば、1年半後にはチームを率いることができるようになる」

 また、ファーガソン氏の影響力に敬意を表し、「監督は当時の選手の中で一流の指導者になるのは2人だと予想していた。それはライアン・ギグス(Ryan Giggs)とパトリス・エヴラだ」「サー・アレックスのことは父親だと思っている。チームのリーダーになったときだけでなく、傲慢(ごうまん)だったときも、ありのままの私を受け入れてくれた」と話した。(c)AFP