【7月16日 AFP】ポルトガル1部リーグのFCポルト(FC Porto)は15日、2か月前に急性心筋梗塞で倒れたGKイケル・カシージャス(Iker Casillas)が、復帰するまでの間チームスタッフに加わると発表した。

 ポルトは発表文の中で、カシージャスが務めるのは「選手、監督とフロントとの間の連絡係」で、この役割はチーム内において他の機能にまで及び得ると明かした。

 また、38歳のカシージャスは「ピッチの上で戦ってきたこれまでとは違ったことを行っていく。チームメートの手助けをするために、全力を尽くすつもりだ」と話した。

 練習中に心臓発作を起こして5月1日に緊急手術を行ったカシージャスは、その5日後に退院し、現役を続行するかどうかについては不明だと認めていた。

 カシージャスの代理人を務めるカルロ・クトロピア(Carlo Cutropia)氏は、地元紙オ・ジョゴ(O Jogo)に対し、現時点ではトレーニングに参加できず、練習復帰までの期間が「1か月なのか2か月なのか、あるいは3か月」なのかは医師が決めると話していた。

 スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)を離れ、2015年にポルトに渡ったカシージャスは、今年3月に契約期間を1年延長。ポルトのホルヘ・ヌーノ・ピント・ダ・コスタ(Jorge Nuno Pinto da Costa)会長は、カシージャスが40歳までクラブで現役を続けることを希望していた。

 スペイン代表として167試合に出場したカシージャスは、W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)を制し、欧州選手権(UEFA Euro)でも2度の優勝を経験。また、700試合以上でプレーしたレアルでは5度のリーグ優勝と3度の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇など、主要タイトルを数多く獲得した。

 また、ポルトでも昨年はリーグ優勝を経験している。(c)AFP