【7月13日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は12日、移籍金1億2000万ユーロ(約146億円)でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)を獲得したと発表した。契約期間は5年になるとみられ、契約解除条項は「8億ユーロ(約970億円)」に設定された。

 グリーズマンはバルセロナの公式ホームページに投稿された映像の中で、「小さかった頃、父から電車が来るのは一度きりではないと教えられた」「新たな目的地のチャレンジに挑む時間が来た。最後には僕らの道が交差する。決意と献身をもって、バルサの色を守っていく。これが僕らの時間。これが僕らの進む道」と語った。

 一方でアトレティコはバルセロナの移籍発表直後、リーグ王者がフランス代表としてW杯ロシア大会(2018 World Cup)を制したグリーズマンの獲得に支払った金額に対する怒りをあらわにした。

 アトレティコは発表文の中で「選手とバルセロナの間で契約が合意されたのは、今月初めに契約解除条項が2億ユーロ(約243億円)から1億2000万ユーロに下がる以前だったことは明らかであり、支払われた金額は契約解除条項を満たすには不十分である」とした。

 アトレティコは先週、バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長が、グリーズマンの移籍交渉の場を両クラブが持ったと明かす中で、同クラブと同選手が「敬意を欠いている」との批判を繰り広げた。

 また、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)決勝トーナメント1回戦第2戦のユベントス(Juventus)戦を数日後に控えた3月に、バルセロナとの合意に至ったとグリーズマンから伝えられたことも明かしている。(c)AFP