【7月2日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は1日、イランの低濃縮ウラン貯蔵量が2015年の核合意で規定された上限を超えたことを受け、イランは「火をもてあそんでいる」と警告した。米国はトランプ政権下で昨年、イラン核合意を離脱している。

 イランの発表に対し、イスラエルは欧州各国に対イラン制裁を科すよう求めた。ロシアは遺憾の意を表明したが同時に、イランの動きは核合意を崩壊の危機にさらしている米国の圧力の結果だと指摘した。また英国はイラン政府に対し、2015年の画期的な核合意から「一歩でも遠ざかることを回避するよう」呼び掛け、国連(UN)は合意内容を順守する義務があると述べた。

 米ホワイトハウス(White House)で記者団にイランへのメッセージはあるかと問われたトランプ氏は、「イランは何をしているのか分かっている。何をもてあそんでいるのか知っている。彼らは火遊びをしていると思う」と回答した。

 ホワイトハウスはこれより先に「米国および同盟国はイランが核兵器を開発することを決して許容しない」と表明し、イラン政府に対し「最大限の圧力」をかけ続けると明言していた。ステファニー・グリシャム(Stephanie Grisham)米大統領報道官は声明で「どのようなレベルであれ、核合意でイランにウラン濃縮を許容したことは間違いだった」と述べた。(c)AFP/W.G. Dunlop with Amir Havasi in Tehran