数ある写真の中、稲を刈るこの写真を私は選んだ。飢餓問題を抱える発展途上国では継続的な問題である。そんな問題に対し、一時的な解決では改善とは一概には言えないと考えた。地元の人々が自ら作物を育てる、そしてそれらを食すことにより一つのサイクルが生まれる。長期的ではあるが持続可能であるからこそ根本的な解決につながると考える。この写真を一見しただけでは稲を刈る写真と感じることしかできない。しかし、飢餓問題という背景を追加することで写真から感じる重さが一つ大きくなる。大きなサイクルの1シーン、飢餓問題を抱える人々にとってかけがえのないものとなる作物、それを刈る大事なシーンだからこそ伝わるものがあるのだろう。(ペンネーム:Tsubahasu)

[東京電機大学]