大阪・関西万博が開幕、世界に希望を
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【4月13日 AFP】2025年大阪・関西万博が13日、開幕した。約160の国と地域、国際機関が参加し、独自の技術や文化、食を紹介する。開催国の日本は、万博を通じて世界に希望を届けることを目指す。
ほとんどのパビリオンを囲む世界最大の木造構造物「大屋根リング」を設計した藤本壮介氏はAFPに対し、万博は多くの異なる文化や国が一堂に会し、多様性と統一性を創り出す美しい機会だと語った。
しかし、各地で紛争が激化し、ドナルド・トランプ米大統領の関税政策が世界経済に混乱を引き起こしている現状では、それは楽観的かもしれない。
ウクライナのブースには「売り物ではない」と書かれた黄色と青の看板が掲げられている。ロシアによる侵攻に対する徹底抗戦を貫く、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領の発言を反映したものだ。ロシアは今回の万博に参加していない。
イスラエルは、エルサレムの嘆きの壁(西の壁)の石を展示する。責任者のヤヘル・ビラン氏はAFPに「私たちは平和のメッセージを持ってきた」と語った。パレスチナも展示スペースを確保している。
米国館は「美しきアメリカ」をテーマにし、風景や人工知能(AI)技術、宇宙に焦点を合わせている。トランプ氏の貿易政策には触れていない。
書道の巻物を思わせる中国館は、グリーンテクノロジーや、探査機「嫦娥5号」と「嫦娥6号」が月から持ち帰った試料を展示する。(c)AFP/Natsuko FUKUE and Caroline GARDIN