イスラエル、主要回廊を掌握 ガザ攻撃拡大へ
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【4月13日 AFP】パレスチナ自治区ガザの大部分の占領を目指すイスラエルは12日、新たな回廊を掌握したと発表するとともに、軍事攻勢を拡大する方針を示した。
イスラエルはまた、ガザ南部ハンユニスから複数の発射体が発射されたのを受けて攻撃を開始。攻撃前にはハンユニスとその周辺地区の住民数万人に避難を指示した。
イスラエルのイスラエル・カッツ国防相はガザ住民に向けた声明で「間もなくIDF(イスラエル国防軍)の作戦は激化し、ガザの他の大部分の地区にも拡大する。戦闘地区から避難する必要がある」と述べた。
また、「IDFはラファとハンユニスの間を横断するモラグ回廊の制圧を完了した。(対エジプト境界沿いの)フィラデルフィ回廊とモラグの間の全域をイスラエルの安全地帯の一部とした」と表明。
「今こそ立ち上がり、ハマスを排除し、イスラエルの人質全員を解放する時だ。これが戦争を終わらせる唯一の方法だ」と語った。
カッツ氏は、軍がガザ北部の複数の地区も制圧しており、「安全地帯がネツァリム回廊を含む形で拡大している」と明らかにした。
一方、ハマスの高官は12日に予定されているエジプトおよびカタールの仲介者との会談を前に、戦争を終わらせるための停戦合意に向けた「実質的な進展」を期待しているとAFPに述べた。(c)AFP/AFP team in Gaza City with Jay Deshmukh in Jerusalem