【6月21日 AFP】コパ・アメリカ(2019 Copa America)は20日、グループCの試合が行われ、日本は三好康児(Koji Miyoshi)の2ゴールでウルグアイと2-2で引き分け、なんとか勝ち点1を挙げた。

 日本は三好の得点で2度のリードに成功したが、物議を醸す判定により与えたPKをルイス・スアレス(Luis Suarez)に決められ、後半にはホセ・マリア・ヒメネス(Jose Maria Gimenez)にゴールを許した。

 この結果、エクアドルとの最終戦を残す日本は準々決勝進出への可能性を残した。一方、エクアドルとの初戦で快勝を収めたウルグアイは、チリに0-4で敗れた日本との試合で8強入りを決められなかった。

 チリ戦では低い決定力に悩まされた日本だったが、この日は先発メンバーを変更し前節とは違う布陣を敷いた。

 日本を率いる森保一(Hajime Moriyasu)監督は、イングランド・プレミアリーグのレスター・シティ(Leicester City)に所属する岡崎慎司(Shinji Okazaki)、そして安部裕葵(Hiroki Abe)を前線に配置し、前節先発で起用された上田綺世(Ayase Ueda)と久保建英(Takefusa Kubo)はベンチスタートとなった。

 スターティングメンバーに名を連ねた三好は、顔ぶれが新しくなった日本の中盤の攻撃に迫力をもたらした。

 ウルグアイはエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)とスアレスが日本の4バックを苦しめるなど、前線で絶えず脅威を与えていた。

 25分にウルグアイの守備が柄にもなく隙を見せると、柴崎岳(Gaku Shibasaki)からの斜め方向のパスを受け取った22歳の三好がニアサイドのゴール上部にシュートを突き刺し、日本が先制した。

 しかし、日本の喜びは一時的なもので、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定によってわずか4分後にはPKを与えてしまう。

 味方からのパスに足を伸ばしたカヴァーニが、ペナルティーエリア内で植田直通(Naomichi Ueda)と交錯した際、ファウルについては疑問がなかったように思われた。

 しかし、植田がファウルしていたことをVARが助言すると、アンドレス・ロハス(Andres Rojas)主審はウルグアイにPKを与え、スアレスがこれを成功させた。

 後半に入ると、試合は徐々にウルグアイペースになったが、日本は鋭い攻撃から最後は三好がこの日2点目をマークし、59分にスコアを2-1とした。

 それでもウルグアイは66分、ニコラス・ロデイロ(Nicolas Lodeiro)のクロスにヒメネスが頭で合わせ、試合は2-2の同点となった。(c)AFP