【6月8日 AFP】サッカーブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、女性からレイプ被害を訴えられている疑惑に関して、同国内の世論調査で回答者の約6割が同選手の無実を信じているとの結果が7日に示された。

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 コパ・アメリカ(2019 Copa America)の開幕を数日後に控えた開催国ブラジルは、カタールに2-0で勝利した5日の親善試合でネイマールが足首を負傷し、大会の欠場を余儀なくされる事態に見舞われた。

 熱狂的サッカーファンが多いブラジルでスキャンダルが大きく報じられている中、疑惑を強く否定しているネイマールには、数百万人に上るソーシャルメディアのフォロワーからの励ましのメッセージが送られた。

 1日に疑惑が発覚して数日が経過し、ブラジルではネイマールが先月仏パリのホテルでナジーラ・トリンダージ・メンデス・デ・ソウザ(Najila Trindade Mendes de Souza)さんに乱暴を加えたとされる事件に関して、有罪か無罪かの世論調査が行われた。

 その結果、2071人の回答者の約63パーセント近くが同選手の無罪を主張し、有罪と答えたのは14パーセントにとどまった。また、回答者の半数は女性で、そのうち6割近くがネイマールの無罪を支持したという。

 ネイマールの存在がブラジル人にとっていかに重要であるかを示すように、同国のジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領は、疑惑に関する警察の捜査が終了してもいないうちに、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)でプレーする同選手の無実を信じると表明した。

 極右派のボルソナロ大統領は5日の試合前に「彼を信じる」と述べた後、ネイマールを病院に見舞い、同選手の「早期回復」を願った。

 ネイマールは6日の夜、サポーターやメディアにもみくちゃにされながら、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の警察署を訪れ、レイプ被害を訴えている女性との親密な写真を同意なくSNSに投稿したことに関する供述書を提出した。

 レイプ疑惑への自己弁護として、ネイマールはメッセージアプリのワッツアップ(WhatsApp)上での親密なやりとりや画像を勝手にインスタグラム(Instagram)に投稿したが、これがブラジルの法律に抵触した疑いがある。

 ネイマールは警察署の外でファンの支援に感謝の意を表し、「とても愛されていると実感した」と語った。(c)AFP