【6月7日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が6日、ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の警察署に出頭し、同選手からレイプされたと訴えている女性との親密な写真を同意なくSNSに投稿したとして、弁明のため供述書を提出した。

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 サッカー界のスーパースターであるネイマールは、コパ・アメリカ(2019 Copa America)を控えた5日の親善試合で足首を痛め、車いすに乗って警察署を訪れた。今月14日に開幕する同大会の開催国であるブラジルにとって、世界で最も給与が高い同選手の離脱は大きな痛手となっている。

 ネイマールは、最近はフィールド内外でトラブルが続いており、今回は新たに先月仏パリのホテルで女性をレイプした疑惑に直面した。

 ネイマールは疑惑を否定し、自己弁護のために被害者とされるナジーラ・トリンダージ・メンデス・デ・ソウザ(Najila Trindade Mendes de Souza)さんとのメッセージアプリのワッツアップ(WhatsApp)上での親密なやりとりや画像を勝手に投稿したが、これがブラジルの法律に抵触した疑いがある。罪が認められた場合は、最大で5年間の刑務所行きとなる可能性がある。

 5日の試合開始直前には、ブラジルのテレビ局SBTでトリンダージさんがインタビューに応じ、ネイマールから「暴力的なレイプ行為」の被害に遭ったと訴えた。自称モデルのこの女性は当初、ネイマールに好意を寄せていて同選手との性行為を望んでいたと認めた。パリまでの航空チケットは、ネイマールが支払ったという。

 トリンダージさんは最初の出会いで状況は劇的に変わったと明かし、「彼は攻撃的でした。メッセージのやり取りで知っていた男性とは全く別人でした」「彼と一緒にいたかったのでOKしました。対処できるつもりでした」と説明。さらに、キスしたり体を触り合ったりした後、「彼が暴力を振るい始め、私を何度も傷つけました。痛かったので、やめてと頼みました」と語った。

 ネイマールは謝罪したものの、性行為をしながら暴力を続けていたという。SNSで拡散された映像では、ホテルの部屋でトリンダージさんがネイマールをたたきながら、その前日の暴力的な振る舞いを責めていた様子が確認された。(c)AFP/Louis GENOT