【6月2日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2019)の女子シングルス3回戦で敗退した大会第1シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)が、自身初の四大大会(グランドスラム)第1シードという重圧から、頭痛に悩まされていたと明かし、負けたことが自分にとって最善だったと話している。

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 大坂はこの日、4-6、2-6のストレートでカテリーナ・シニアコバ(Katerina Siniakova、チェコ)に敗れ、グランドスラム3大会連続の優勝はならず。ここまでは2試合連続で逆転勝ちを収めていたが、この日は38本の凡ミスを犯して命運尽きた。

 大坂は「多分、きょうは負けて何より」「すごく疲れているのを感じる。他の試合でも頭が痛くて、ストレスからくるものかもしれない」「重圧があったし、最高に幸せな時間ではなかった」「がっくり度10段階でいったら、多分100だった瞬間もあった」と話した。

 グランドスラム連続優勝などの野心的な目標について「考えすぎ」だったことも認めている。

「年間グランドスラムのことを考えすぎていた。本当に達成したかったけど、簡単にできるならみんながやっている」「これから自分を奮い立たせて、頑張ってもう一度そこを目指さないといけない」「この大会には、これでさよなら」

「うつだったとは言いたくない。その言葉は強すぎるから」「前にも感じたことがあるけど、今回はそんなに極端なものじゃない。確かにすごくがっかりしているけど、時間を巻き戻すことはできない」

 大坂の敗退を含め、今回の全仏は女子シングルスの上位10シードのうち7人がすでに姿を消している。一方、シングルスでは自身初のグランドスラム16強入りを果たしたシニアコバは、4回戦で第14シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)と対戦する。(c)AFP/Dave JAMES