【6月2日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2019)は1日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)はカテリーナ・シニアコバ(Katerina Siniakova、チェコ)に4-6、2-6で敗れ、四大大会(グランドスラム)3連勝の夢はついえた。

 昨年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2018)と今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2019)を制し今大会に臨んだ大坂は、この試合で38本ものアンフォーストエラーを記録。1回戦と2回戦ではそれぞれ1セットダウンから逆転勝利を収めていたが、ついにその運は尽きてしまった。

 大坂は7本のブレークポイントをすべてふいにし、3試合連続で第1セットを落とした。大坂はこのセットだけで16本目のアンフォーストエラーを犯してブレークを許し4-5とリードされると、続くサービスゲームもキープされ、チャンスを生かせなかった代償を払うことになった。

 一方、女子ダブルスの世界ランキングで1位に立つシニアコバは、第2セットに入ると再びブレークして3-2とリードし、本調子でない大坂にプレッシャーをかけ続けた。

 シニアコバはその後、大坂のこの日3本目となるダブルフォールトでまたもブレークに成功し5-2とリードを広げると、最後は大坂がフォアハンドのショットをミスし、試合は終了した。

 同胞であるバルボラ・クレイチコバ(Barbora Krejcikova)とペアを組み、昨年の全仏で女子ダブルスを制したシニアコバは「驚いているし、信じられない。今はとても幸せ」とコメントした。「自分ができる最高のテニスを見せられた。これが続くのを願っている」

 大坂の敗退により、シード上位10選手で勝ち残っているのは前年女王で第3シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)や、全仏で3度の優勝を誇る第10シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)らわずか4人となった。

 グランドスラムで初めて16強入りしたシニアコバは、準々決勝進出をかけ第14シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)と対戦する。(c)AFP/Dave JAMES