【5月9日 AFP】21世紀に入って英国ではカップル間の性交渉が激減しており、週に少なくとも1回セックスするカップルは50%に満たないとの研究結果が7日、英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)に発表された。

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 英ロンドン大学衛生熱帯医学大学院(London School of Hygiene and Tropical Medicine)の研究チームは、1991年、2001年、2012年に16~44歳の男女を対象に行った、のべ3万4000人分を超える調査結果のデータを比較した。

 すると、2001年から2012年の間に、英国人カップルの性活動が全体的に落ち込んでいることが分かった。特に、25歳以上の既婚カップルや同棲カップルで著しい減少がみられたという。

 調査の直前の1か月間にセックスをしなかったという回答者は、女性では2001年には23%だったのが2012年には29.3%に、男性では26%から29.2%に増加していた。

 一方、直前の1か月間に10回以上セックスしたという回答者は、女性では20.6%から13.2%に、男性では20.2%から14.4%に減少していた。

 研究チームは、この傾向の原因は今回の研究だけでは分からないと強調しつつ、最も減少の著しかったグループの年齢や結婚歴から見て、ストレスや、ソーシャルメディアの普及で対面コミュニケーションが減ったこと、2008年の世界金融危機とその後の長引く不況の影響などが相まった結果ではないかと指摘している。(c)AFP