【5月12日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)は11日、女子シングルス決勝が行われ、大会第7シードのキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)が第3シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)を6-4、6-4で撃破し、優勝を飾った。

 仮に勝利していれば大坂なおみ(Naomi Osaka)から世界ランキング1位の座を奪還することができたハレプだったが、この日は不満げな様子を見せるなど、むらのあるプレーに終わり、直近4年で3度目の大会制覇はならなかった。

 ペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)に敗れた昨年大会決勝の雪辱を果たしたベルテンスは、これがツアー通算9勝目。大会後には、オランダ勢としては史上最高位となる世界ランク4位に浮上することが決まった。

 また今大会では、1セットも落とさずにマドリード・オープンを制した初の女子選手となり、今月下旬に開幕する全仏オープンテニス(French Open 2019)では優勝候補の一角となるだろう。ベルテンスは2016年のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で4強に残っている。

 ベルテンスは試合後「このトロフィーを取れて本当にうれしい」「去年は決勝に残れていたし大きな意味がある」と語った。

 一方のハレプは、試合後の表彰式でベルテンスとハイタッチを交わすなど、負けても潔い態度を見せ、「私にとっては非常に特別で最高の大会。勝てなくて悔しいけど、キキが勝利にふさわしかった。自分より良いプレーをしていたし、1週間を通して最高のテニスをしていた。だからおめでとうと言いたい」と話した。

 今年の全仏オープンにはディフェンディングチャンピオンとして臨むハレプは、昨年大会で初のメジャー優勝を果たしたが、その後の四大大会(グランドスラム)ではいずれも準々決勝以上に進めていない。(c)AFP