【5月5日 AFP】18-19ドイツ・ブンデスリーガ1部は4日、第32節の試合が行われ、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は2点リードを追いつかれてヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)と引き分けた。この結果、同日勝利したバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のリーグ7連覇が目前となった。

 ドルトムントはクリスティアン・プリシッチ(Christian Pulisic)が見事な個人技から開始わずか6分に先制すると、さらにパコ・アルカセル(Paco Alcacer)の直接FKでリードを2点に広げた。

 ところがチームが完全に試合をコントロールして迎えた70分、GKロマン・ビュルキ(Roman Buerki)が痛恨のミスを犯し、ケビン・メーバルト(Kevin Moehwald)のシュートをトンネルしてブレーメンに息を吹き返させてしまうと、直後にはクラウディオ・ピサロ(Claudio Pizarro)にショッキングな同点弾を許した。

 この結果、12月時点でバイエルンに勝ち点9差をつけて首位に立っていたドルトムントは、これで逆に2試合を残して4ポイントの差を埋めなくてはならない状況に追い込まれた。

 それでもドルトムントのルシアン・ファーブル(Lucien Favre)監督はビュルキをかばい、スカイ・ドイツ(Sky Germany)に対して「ロマンについて話すつもりはない。何が起ころうと、彼は今季素晴らしいシーズンを送り、これまで数多くの勝ち点をわれわれにもたらしてきた」「来週のホーム最終戦に勝つしかない」とコメントした。

 一方バイエルンで長年活躍したピサロは、「自分たちでバイエルンを助けられるなら、やらない理由がないだろう?」と言って笑った。

 そのバイエルンは3-1で最下位ハノーバー96(Hannover 96)を下し、長年チームをけん引してきたフランク・リベリ(Franck Ribery)とアリエン・ロッベン(Arjen Robben)も負傷からの復帰を果たした。

 ともに今季限りでの退団が見込まる両選手は、これが2019年は初めての同時出場となった。リベリは本拠地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)では最後となる可能性のあるゴールを決め、一方で2018年11月以来となる出場を果たしたロッベンは、今回の短時間の出場をバイエルンでのキャリアの締めくくりにするつもりはないと話している。

「いつも言ってきたとおり、ただファンに手を振ってお別れを言うためだけの復帰にしたくなかった。リーグ戦は2試合残っているし、ドイツカップ(German Cup 2018-19)決勝もあるから、まだこれからだ」

 30分近くハノーバーにしのがれていたバイエルンだったが、ロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)のゴール前でのヘディングシュートで先制すると、さらにレオン・ゴレツカ(Leon Goretzka)のカーブをかけたシュートがポストに当たってゴールに入り、2点を先行した。

 後半には、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)も介入した極めて微妙な判定でジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)がハンドを取られ、これをジョナタス(Jonathas Cristian de Jesus)に決められて1点を返されたが、84分にリベリのシュートが相手DFに当たってゴールに吸い込まれ、最後に突き放した。

 バイエルンの残り2節の相手は3位RBライプツィヒ(RB Leipzig)と4位フランクフルト(Eintracht Frankfurt)だが、どちらか1試合で勝利すれば自力での優勝が決まる。(c)AFP