■調整は順調

 大坂はこれまで獲得したタイトルはすべてハードコート大会となっているが、全仏オープンテニス(French Open 2019)で優勝争いを繰り広げるために、クレーコートでの精神面の調整は順調に進んでいると確信している。

「身体面も精神面も順調だと思う。昨年のクレーコートで改善につながった一番の収穫は、とにかく粘り強くプレーすることや、攻撃態勢を解かなければならない状況を受け入れることだった」

「(シュツットガルトで)ドナ(・ヴェキッチ〈Donna Vekic、クロアチア〉)と対戦したとき、とにかく自分に言い聞かせたのは、ポイントを取るためにウイナーを狙う必要はないということ、そして勝つために完璧なプレーをする必要はないということだった。それができていたと思う」

「棄権を余儀なくされて、そうした戦い方が続けられなかったのは少し残念だったけれど、ここではその調子を維持できることを願っている」

 大坂はまた、マヨルカでの練習中にナダルと遭遇し、グランドスラム通算17勝の王者を目の前にはにかみながらも感銘を受けた様子で、「彼は本当に良い人。私よりもたくさん話しかけてくれた。それはご想像の通り」とすると、「きのうも(マドリードで)私の後に彼がコートにやってきて、また話しかけてくれたときは『わぁ』ってなっちゃった」と笑いながら話した。(c)AFP/Reem Abulleil