【4月28日 AFP】女子テニス、世界ランキング1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)が27日、ポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2019)のシングルス準決勝を腹筋の負傷を理由に棄権した。会見を行った大坂は、自分自身に不運をもたらしてしまったとジョークを飛ばしながらも、全仏オープンテニス(French Open 2019)には間に合う見通しだと語った。

 大坂はこの日、準決勝で第8シードのアネット・コンタベイト(Anett Kontaveit、エストニア)と対戦する予定だったが、試合前に棄権を発表。大会開幕前、自身はクレーコートで故障しがちだと口にしていた21歳は、「言ったことは現実になるというが、私はそれをよくやってしまう気がする」と述べ、今後は自身の発言には気をつけないといけないと冗談を交えながら話した。

 それでも、自身が四大大会(グランドスラム)通算3勝目を狙う来月下旬開幕のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)には間に合うだろうと自信を示し、「ここでけがをしてしまったのは良くないけど、それがクレーシーズンの序盤だったことは良かった。全仏オープン直前のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)ではなくてね」と付け加えた。

「前にも経験したことがある腹筋の痛み。幸い、何度も乗り越えたことがあるけがだから、それがどのようなものであって、何をすべきか分かっている」「毎年、最低1回は同じところを痛めている。痛みが引くまでには数日かかって、その後は強化するだけ。あとは程度による」「そこまでひどくはないと思うけど、少し不安ではある」

 その一方で、1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)後では初となるベスト4入りには本人も喜んでおり、今大会の内容について「ここでは2試合勝てて満足している。痛みとかを抱えながらも勝つ力があるということだから、自分にとっては大きな自信になる」とコメントした。

 大坂の棄権を受け、戦わずして決勝への切符を手にしたコンタベイトは次戦、第6シードのキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)を7-6(7-3)、3-6、6-1で下した第3シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)とタイトルを懸けて激突する。(c)AFP