【4月21日 AFP】18-19スペイン1部リーグは20日、第33節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は2-1でレアル・ソシエダ(Real Sociedad)に勝利して優勝にまた一歩前進した。

 バルセロナはウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)のCKにクレマン・ラングレ(Clement Lenglet)が頭で合わせて先制すると、フアンミ(Juan Miguel Jimenez Lopez 'Juanmi’)のゴールで同点に追いつかれたが、直後にジョルディ・アルバ(Jordi Alba)が決勝点を決めた。リオネル・メッシ(Lionel Messi)は得点こそなかったが、絶妙なパスでアルバのゴールを演出した。

 これでバルセロナは、今後のアラベス(Alaves)戦とレバンテ(Levante)戦に連勝すれば、この11年で8回目のリーグ優勝が決まる。また23日のアラベス戦に勝利し、勝ち点9差で2位につけるアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)が24日のバレンシア(Valencia CF)戦に敗れた場合も、その時点で優勝が決まる。

 ただし、数日後か1週間後かは別にして、バルセロナのリーグ連覇が時間の問題なのは間違いない。今季のチームは序盤は多少もたついたが、ホームストレートに入った現在は後続を引き離し、リーグはこれで21戦無敗。レアル・マドリード(Real Madrid)には暫定で勝ち点16差をつけている。

 チームを率いるエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は「勝ち点9差のことは忘れなくてはならない。3日後にはまた難しい試合が待っている」「ライバルだと常に思っているからこそ、レアルの試合をいつもチェックする」「しかし状況を考えれば、彼らはすでに来季のことを考えているのではないだろうか」とコメントした。

 また、リーグ優勝を確定させれば欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)に集中できる状況もつくり出せる。準決勝で対戦するイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)は、マンチェスター・シティ(Manchester City)との激しい優勝争いがこれからも続くとみられ、早めのリーグ制覇はチームに有利にはたらく可能性がある。

 2位のアトレティコはSDエイバル(SD Eibar)と対戦。交代出場のトマ・レマル(Thomas Lemar)が85分に決勝点を挙げて1-0で勝利し、翌日にアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)をホームに迎える3位レアルとの勝ち点差を暫定で7に広げた。(c)AFP