【4月12日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)は11日、準々決勝第1戦が各地で行われ、アーセナル(Arsenal)はホームでナポリ(SSC Napoli)に2-0で勝利した。

 序盤、アーロン・ラムジー(Aaron Ramsey)の華麗なゴールで先制し、相手DFカリドゥ・クリバリ(Kalidou Koulibaly)のオウンゴールで幸運にもリードを広げたアーセナルは、来週行われる第2戦に向け盤石のリードを手にした。

 81分にシュートをふかし、3点目を奪うチャンスを逃したラムジーは「無失点かつ複数のゴールを決めた状態で第2戦に折り返すことができたのは素晴らしい」と英BTスポーツ(BT Sport)にコメントした。

「少しのリードを手にした状態で第2戦に進むことができる。しかし、難しい場所になるのは理解している。彼らはクオリティーを持ったチームだ」

 また、チェルシー(Chelsea)は敵地でスラビア・プラハ(Slavia Prague)を1-0で下した。

 パフォーマンスが思わしくなく、GKケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)の好セーブに救われたチェルシーは86分、ウィリアン(Willian Borges da Silva)の正確なクロスにマルコス・アロンソ(Marcos Alonso)が合わせ、これが決勝点となった。

 今季のヨーロッパリーグで無敗を維持し、うち8試合で無失点を続けているチェルシーが、敵地プラハでの難しい試合を守備の堅実さで乗り切った。

 アゼルバイジャンのバクーで行われる決勝に向け順調に進んでいるアーセナルとチェルシーは、たとえ来週ともに勝ち上がりを決めたとしても、準決勝で顔を合わせることはない。

 準決勝では、アーセナル対ナポリ戦とビジャレアル(Villarreal CF)対バレンシア(Valencia CF)戦の勝者が、スラビア・プラハ対チェルシー戦とベンフィカ(Benfica)対フランクフルト(Eintracht Frankfurt)戦の勝者がそれぞれ対戦する。

 スペイン勢による同国対決では、バレンシアが後半アディショナルタイムに速攻から巧みに2ゴールを奪い、ビジャレアルを3-1で破った。

 ゴンサロ・ゲデス(Goncalo Guedes)が勝ち上がりの行方を左右するかもしれない3点目など2ゴールを決め、バレンシアは準決勝に向け大きく前進した。

 また、ベンフィカ(Benfica)は19歳のジョアン・フェリックス(Joao Felix)がハットトリックを記録するなど活躍し、フランクフルト(Eintracht Frankfurt)に4-2で勝利した。

 21分、ゴールに向かって進んでいた選手を倒したとしてフランクフルトのエバン・ヌディカ(Evan N'Dicka)が退場になると、ベンフィカでのトップチーム1年目で目覚ましいプレーをみせているフェリックスがPKを決めた。

 ベンフィカは40分、フランクフルトにローン移籍させているルカ・ヨビッチ(Luka Jovic)に同点弾を許すも、前半終了間際にはフェリックスが勝ち越しゴールを挙げた。

 フェリックスはその後、CKを頭でそらしルベン・ジアス(Ruben Dias)のゴールをお膳立てすると、54分にはアレックス・グリマルド(Alex Grimaldo)のクロスにうまく合わせ、大会史上最年少でのハットトリックを達成した。

 フランクフルトはCKにゴンサロ・パシエンシア(Goncalo Paciencia)が頭で合わせ1点を返し、4強入りの望みをつないだ。(c)AFP/Terry DALEY