【4月7日 AFP】18-19スペイン1部リーグは6日、第31節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は2-1でSDエイバル(SD Eibar)に辛勝。ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、またしても苦しんだギャレス・ベイル(Gareth Bale)の残留を明言しなかった。

 試合は前半、ペドロ・レオン(Pedro Leon)のウオーミングアップ中の負傷で急きょ先発起用されたマルク・カルドナ(Marc Cardona)がゴールを決め、予想に反してエイバルが先制したが、レアルはカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)のヘディングシュート2発で逆転勝利を収めた。

 尻上がりに内容を改善させ、最後は歓声と拍手を引き出したレアルだったが、ベンゼマのヘディングシュートが決まるまでの60分間の大半では、本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)はうめき声や口笛が聞こえる険悪な雰囲気だった。そして、ファンが主にいら立ちの矛先を向けたのが、2試合ぶりに先発に復帰したベイルだった。

 低調なパフォーマンスに終始したベイルはこの日も14分を残して交代を命じられ、監督から軽く労をねぎらわれたことも、ほとんど慰めにならなかった。

 試合後、来季もベイルはチームに残るのかと問われたジダン監督は「いずれ分かる。どういう状況かを今話すつもりはない。ギャレスはレアル・マドリードの選手で、契約を2年残している。今はその話をするときじゃない」とコメントした。

 一方、ベイルとは反対に調子を上げているのがベンゼマで、これで最近はリーグ戦5試合で6ゴール。そのうち4ゴールはジダン監督の復帰後に決めている。監督も「素晴らしいシーズンを過ごしている。このところのゴールでファンの見方も変わってきているだろうが、選手としての姿は何も変わらない」とコメントした。

 3位のレアルは、後の時間帯の試合で勝利した首位FCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点差は13で変わらないものの、バルサに敗れた2位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との差は同2ポイントとしている。エイバルの順位は11位で変わらなかった。(c)AFP