【4月3日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)を率いるジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督が2日、来季には正GKが確立されるだろうと明かし、ティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)とケイロール・ナバス(Keylor Navas)のどちらかが今夏に放出される可能性が出てきている。

 レアルでは昨夏、チームの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)優勝に貢献したナバスが欧州サッカー連盟(UEFA)の最優秀GKに選ばれたにもかかわらず、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)からクルトワを獲得した。

 レアルを4か月率いたサンティアゴ・ソラーリ(Santiago Solari)前監督はクルトワに信頼を寄せていたが、ジダン監督に目をかけられているナバスは、指揮官の初陣となった先月のセルタ(Celta de Vigo)戦で復帰を果たした。

 ジダン監督は2日の記者会見で「現時点でこのチームには優れたGKが3人おり、彼らとともに今季を終えるつもりだ」「しかし、来季はGKに関する議論がなくなると約束する。非常に明確になるはず」と述べた。

 また前週に行われたSDウエスカ(SD Huesca)戦では両選手を起用せず、20歳の息子ルカ(Luca Zidane Fernandez)にゴールマウスを守らせる機会を与えたが、ジダン監督は自身の采配を擁護している。

 クルトワが国際Aマッチの期間中に負傷し、ナバスが代表から戻った後に一度しか練習に参加していなかったことを受けての起用だったが、6歳の頃にレアルのユースチームに加入したルカは正GK争いをする準備ができているとジダン監督が考えているようにもみえる。

 ジダン監督は「ルカは自分の実力で今この場所にいる」「彼はここに16年いる。個人的な理由とかに結びつけようとする人がいても気にしない」と語った。(c)AFP