■チョコレート王、現職ポロシェンコ氏

 ポロシェンコ氏は2014年、欧米との協調と反汚職を訴えた民衆蜂起により、親ロシア派のビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)氏が失脚した後の選挙で大統領に選ばれた。

 チョコレート会社で財を成した富豪のポロシェンコ氏は、第1期政権時には欧米との緊密な関係を築くことを主な政策として掲げていた。だが、汚職撲滅の成果はあまりみられず、生活水準の向上も実現されていないとの批判もある。

 ウクライナ南西部の小さな街ボルグラード(Bolgrad)出身のポロシェンコ氏は、キエフ国立大学(Kiev State University)で経済学を学んだ。4人の子どもがいる。

 1998年、議員に当選し政界へ進出。2000年には創設者の一人としてヤヌコビッチ氏の地域党(Regions Party)に加わったが4年後、ヤヌコビッチ氏が不正を行ったと言われる選挙後に同氏に反対する立場に変わった。

 その後、親友のビクトル・ユーシェンコ(Viktor Yushchenko)氏と組み、2004年の大統領選と民主化運動「オレンジ革命(Orange Revolution)」の中で同氏の当選を支え、ユーシェンコ政権で閣僚入りした。

 ウクライナのテレビ局が昨年、ポロシェンコ氏と家族がモルディブに所有する島での休日に50万ドル(約5550万円)を使ったと報じると、世間から大きな批判が巻き起こった。(c)AFP/ Theo MERZ