【3月30日 AFP】サッカーアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が29日、珍しくも怒りをあらわにしながら、代表チームでの自身のパフォーマンスに対する批判の声にいかに悩まされているかを訴えた。その中では6歳になる息子が、なぜこれほど厳しくバッシングされるのか疑問に思っていることも明かした。

【写真特集】サッカー選手が子どもにみせる「パパ」の顔

 31歳のメッシは前週、8か月ぶりに代表復帰を果たしたが、ベネズエラとの親善試合を1-3で落とす屈辱に直面した。さらに、脚の付け根を痛めて26日のモロッコ戦の欠場を余儀なくされる中、チームは辛くも1-0の勝利を収めた。

 メッシは「6歳の息子チアゴ(Thiago)が、なぜアルゼンチンで私が袋だたきに遭うのか聞いてきた。彼はいつもユーチューブ(YouTube)を見ていて、私が嫌われている理由を尋ねてくる」「批判の声は乗り越えなくてはならないが、そのことが問題なのではない」と語った。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するメッシは、昨年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)で失意の結果に終わったあと代表から離れていたが、高い期待の中で臨んだスペイン・マドリードでの復帰戦で、アルゼンチンはベネズエラにまさかの敗戦を喫する失態を演じてしまった。

 メッシはアルゼンチンのラジオ局に対し、「代表チームでは結果を残したいし、そのために努力していくつもり」と強調すると、たとえ「大勢の人々に否定されようと、また苦しみ耐えるなと言われようと」母国のためにプレーを続けるつもりだと明言した。

 アルゼンチンのファンや報道陣は、メッシに対して常にバルセロナでスター選手に囲まれながら示しているレベルのプレーを求めており、代表チームのふがいないパフォーマンスに対する不満の矛先は、同選手に向けられることが多い状況となっている。

 メッシは自分に関するうその報道がメディアで繰り返されていると訴え、「人々は報道を全部をうのみにする。私が『くそ野郎』と言われたことに対して、最も傷つくのは私の家族だ。うそばかりが伝えられ、毎日のように新しい作り話が出てくる」と怒りをあらわにした。(c)AFP