【3月29日 CNS】中国聯合網絡通信(香港)(China Unicom<Hongkong>)とその子会社(「中国聯通」)は2018年度業績を発表し、サービス収入2637億元(約4兆3830億円)で前年同期比5.9%増、純利益102億元(約1700億円)で前年同期比458%増となったことを明らかにした。

 中国聯通の王暁初(Wang Xiaochu)董事長兼CEOによると、同社は精確な投資と提携協力により、ネット効率を向上し、ネット競争力を確保すると共に、年間の資本的支出を有効に抑制し449億元(約7460億円)とした。「収入の継続的増加と支出の効果的な抑制により、フリーキャッシュフローは史上最高の475億元(約7890億円)を記録した」と王CEOは述べた。

 19年度については、5G関連事業に60億~80億元(約1000億~1330億円)を投資する予定で、現在は5Gの許認可手続き中だという。

 同社は、重点都市において5G測定試験と業界別の応用の検討を積極的に進めている。測定効果と設備の成熟度に応じ、随時、試験規模を拡大していく予定だ。また、3.5ギガヘルツ産業チェーンの優位性を発揮し、非独立ネットワーク(NSA)と独立ネットワーク(SA)産業の成熟化を推進し、5G許認可手続きの進度に合わせ、関連リソースの改造を加速化するとしている。

 留意すべきは、同社にとって2018年が国有企業に民間資本を入れる「混合所有制改革」の元年であったことだ。同社によると、過去1年、騰訊(テンセント、Tencent)、阿里巴巴(アリババ、Alibaba)、百度(Baidu)などの企業とインターネットにおける提携を深め、新規ユーザーを確実に増やしてきた。

 統計によると、2018年に中国聯通が開拓した新規ビジネスは確実に収入増につながる、新たな推進力になりつつある。年間のインダストリアル・インターネットの業務収入は前年同期比で45%増、230億元(約3820億円)となり、サービス総収入の8.7%を占めるまでになった。「混合所有制改革は、差別化によって優位性を作り上げ、わが社の発展に貴重な発展の機会をもたらす」と王CEOは語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News