【11月8日 CNS】中国の電気通信事業三大キャリアが10月29日時点で明らかにした今年第1〜3四半期の財務実績によると、三大キャリアを足した前3四半期の累計利益は1175億400万元(約1兆9253億円)で、平均日当たり4億3000万元(約70億円)を稼いだことになる。

 中国移動(チャイナモバイル、China Mobile)の財務報告書によると、2018年の第1〜3四半期累計で、売上げ5677億元(約9兆2919億円)、前年同期比0.3%減、純利益950億元(約1兆5556億円)、前年同期比3.1%増としている。

 中国聯合通信(チャイナ・ユニコム、China Unicom)は、第1〜3四半期累計で、売上げ2000億1300万元(約3兆2752億円)、前年同期比6.5%増、純利益34億7000万元(約568億円)、前年同期比164.5%増だった。

 中国電信(チャイナテレコム、China Telecom)は、売上げ2849億7100万元(約4兆6663億円)、前年同期比3.6%増、純利益190億3400万元(約3117億円)、前年同期比2.7%増としている。

 三大キャリアを合計すると、第3四半期までの累計で、純利益1175億400万元(約1兆9253億円)、1日平均で4億3000万元(約70億円)を稼いだことになる。

 三大キャリアの純利益は同期比で増加しているが、注意すべきは「中国鉄塔(China Tower)」の上場がもたらした一時的な収益上乗せ分を含んでいる点だ。

 例えば、中国聯合通信の財務報告書には、中国鉄塔の上場と新株発行による持株比率の変化により、純利益が14億7400万元(約241億円)増加したと述べている。中国移動はその中から23億元(約377億円)の純利益を獲得したとしている。中国電信は具体的な収益の増加値については触れていない。