【3月12日 AFP】アジア・サッカー連盟(AFC)は11日、第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)の準決勝で、ファンが対戦相手のカタール選手に履物やペットボトルを投げつけたアラブ首長国連邦(UAE)に対し、15万ドル(約1670万円)の罰金と1試合の無観客試合処分を科すと発表した。

 開催国のUAEが0-4で敗れた因縁の一戦では、最終的に優勝したカタールの選手に向けてペットボトルが投げ込まれたほか、伝統的に侮辱とされる履物の投げ込み行為もあった。これを受け、AFCの懲戒・倫理委員会は、観客の行為や試合の運営に関連する違反があったとして今回の処分を決めた。

 11日に公開された発表文によれば、UAEは罰金処分に加え、第18回アジアカップ(2023 AFC Asian Cup)予選の最初のホームゲームを、スタジアムに「観客を入れず」に無人の状態で行わなければならなくなったという。

 今年のアジアカップは、UAEを含む複数の国がカタールと断交する中で開催された。その結果、ファンがUAEへの入国を原則禁じられているカタールは、初のアジア王者に輝くまでの試合のほとんどで自国サポーターからの声援を得ることができなかった。(c)AFP