【3月10日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)は9日、男子シングルス2回戦が行われ、カナダのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime)が大会第9シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を6-4、6-2で破り、3回戦へ駒を進めた。

 18歳のオジェ・アリアシムと20歳のチチパスという若手同士の一戦は、序盤にブレークに成功したオジェ・アリアシムが第1セットを奪って先行すると、第2セットも先に相手のサービスゲームを破って2-1とリードした。

 第1セットで6本のブレークピンチを切り抜けていたオジェ・アリアシムは、第2セットでも1本のブレークポイントをしのいで4-2とすると、続くチチパスのサービスをラブゲームでブレーク。最後はエースで試合を締めくくった。

 1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破って一躍脚光を浴びたチチパスを倒し、トップ10選手から初勝利を挙げた世界58位のオジェ・アリアシムは「信じられない」「きょうはここまで良いプレーができるなんて思いもしなかった。トップ10からの初白星は特別。ステファノスはここのところ素晴らしいプレーをしていたしね」と語った。

 一方のチチパスにとっては、キャリア通算100勝目を挙げたフェデラーに決勝で敗れたドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2019)以来の実戦となった。準決勝でガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)との激闘を制すなどした同大会後には初のトップ10入りを果たしていたが、この日の試合後には最近の連戦の影響があったと明かしている。

 チチパスは「今は頭があまりフレッシュじゃない」と話しながらも、圧巻の攻撃を見せたオジェ・アリアシムが「勝利に100パーセントふさわしい」と付け加えた。

「きょうの彼は非常に気合が入っていて、エネルギーに満ちあふれているようだった」「独特のテンポを持っていて、基本的には強打してくる感じがするけど、どんなボールを打ってくるか読みづらい。だから、こちらとしては良いポジションに入れないんだ」

 オジェ・アリアシムは次戦、西岡良仁(Yoshihito Nishioka)と第21シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)の勝者と対戦する。(c)AFP/Rebecca BRYAN