【3月7日 AFP】負傷した股関節の再手術を受けた男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は6日、痛みは消えたが、トップレベルで再びプレーできるかどうかは分からないと話した。

 31歳のマレーは、2017年シーズンに最初に深刻な問題となった負傷の克服を目指し、今年1月末に最後の望みをかけて股関節置換手術を受けた。

 マレーは英ロンドンのクイーンズクラブ(Queen's Club)で行われたスポンサーのイベントで、「オーストラリアで話した通り、プレーし続けたい」「問題はそれが可能かどうか分からないということ」とコメントした。

「今は股関節に痛みがないので、以前より、正確にはこの12か月より随分ハッピーだ。ずっと痛みを抱えていたからね」「リハビリはゆっくりではあるが順調に進んでいる。状況がどう進展するか、ただ見守るしかない。もし可能ならもう一度競技に復帰したい」

 四大大会(グランドスラム)通算3勝のマレーは、1月に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)の開幕前、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)限りで引退する意向を涙ながらに発表。迎えた全豪ではロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)に敗れて1回戦敗退に終わったものの、見事に5セットを戦い抜き、少し希望を取り戻していた。

 股関節置換手術を受けたシングルスの選手が復帰した前例はないが、ダブルスのスペシャリスト、ボブ・ブライアン(Bob Bryan、米国)は同じ手術を受けて最近復帰し、兄のマイク(Mike Bryan、米国)と出場したデルレイビーチ・オープン(2019 Delray Beach Open)では優勝。もう痛みはまったくないと話しており、自身と同じようにマレーが復帰できるよう背中を押した。(c)AFP