【3月9日 AFP】米シカゴの大陪審は、個人的な利益のために、ヘイトクライム（憎悪犯罪）に巻き込まれたと、うその通報をしたとして訴追されていた黒人俳優ジャシー・スモレット（Jussie Smollett）容疑者を16件の罪で起訴した。地元メディアが8日、報じた。

　同性愛を公表しているスモレット被告は、脅迫状を自分宛に送り、知人2人を雇ってシカゴ市内の路上で自分を襲撃させるよう計画したとされている。同被告は、2人組が「人種差別的で同性愛嫌悪を含んだ中傷」を浴びせ、ドナルド・トランプ（Donald Trump）米大統領のスローガン「アメリカを再び偉大に（Make America Great Again）」の頭文字をもじって「ここはマガの国だ」と叫んだと主張していた。

　シカゴ警察は、同被告が政治的・人種的な分断をめぐる国内の不安を利用して襲撃をでっち上げ、世間の注目を集めて自身の報酬を上げようとしたと述べている。(c)AFP