【3月4日 AFP】18-19イタリア・セリエAは3日、第26節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は敵地でナポリ(SSC Napoli)の後半の猛攻をしのぎ、2-1で勝利した。

 両チーム退場者を一人ずつ出しながらも見応えある一戦を制したユベントスは、無敗のままナポリとの勝ち点差を16にまで広げ、8連覇を成し遂げたも同然の状況となった。

 ユベントスが2ゴールを挙げ、1人多い状況でハーフタイムを迎えると試合の勢いは失われたかに思われた。しかし後半開始直後、ハンドをしたミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)がこの試合2枚目のイエローカードを受け退場になると、試合は再び活気を取り戻した。

 来季の去就が不透明な状況にあるマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、「私は眠っていた。ピャニッチが最初のカードを受けた時、彼を交代させるべきだった。彼にはリスクがあったが、ハンドは予想していなかった」とコメントした。

「われわれは今季と来季について話し合う予定だとすでに言った。ユベントスの監督でいられてとても幸せだ」

 前半、ナポリのケビン・マルキュイ(Kevin Malcuit)のバックパスをカットしたクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を倒したGKアレックス・メレト(Alex Meret)が退場処分を受けると、直後の28分にピャニッチがこのFKを直接決め、ユベントスが先制に成功した。

 ピャニッチの鋭いシュートが途中出場のGKダビド・オスピナ(David Ospina)にはじかれた後、39分にはCKからエムレ・ジャン(Emre Can)のヘディングでユベントスは追加点を挙げたが、ピャニッチの退場がナポリにわずかな望みを与えた。

 61分、ロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)のピンポイントクロスをホセ・マリア・カジェホン(Jose Maria Callejon)が押し込み点差を縮めたナポリは、突如歯車を狂わせたユベントスにプレッシャーをかけ、ピオトル・ジエリンスキ(Piotr Zielinski)が2度にわたってGKヴォイチェフ・シュチェスニー(Wojciech Szczesny)に好セーブを強いた。

 84分、ユベントスのアレックス・サンドロ(Alex Sandro)にハンドがあったとしてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入により物議を醸すPKが与えられると、ナポリは最後の反撃にかかるかに思われた。しかし、インシーニェのキックはポストに嫌われ、王者ユベントスが危機を逃れた。

 今週行われた他の試合同様、この一戦でも13分を迎えると、昨年3月4日に31歳の若さで亡くなった元イタリア代表のダビデ・アストリ(Davide Astori)を追悼するためにプレーは中断され、ファンと両チームの選手は拍手を送った。(c)AFP