【2月28日 AFP】サッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2018-19)は27日、準決勝の第2戦が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はレアル・マドリード(Real Madrid)に3-0で勝利し、2戦合計スコア4-1として決勝進出を決めた。ルイス・スアレス(Luis Suarez)の2ゴールなどでレアルに再び土を付けたバルセロナは、新記録となる大会5連覇に近づいた。

 レアルは少なくとも、本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)での伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」で前半はバルセロナを上回っていたが、後半の混とんとした28分間に3点を奪われた。

 鮮やかなシュートを決め、相手をあざ笑うようなチップキックでPKを成功させたスアレスは、ウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)の放ったクロスから、仮にラファエル・バラン(Raphael Varane)の足が伸びずオウンゴールを決めていなければ、ハットトリックを記録していたかもしれない。

 昨年10月のクラシコに5-1で大勝したバルセロナは、今季あった3度の直接対決での合計スコアを9-2として、自信をもった状態で来月2日に予定されているリーグ戦でのレアル戦に臨むだろう。

 しかし、今回の黒星は4か月前の屈辱とは異なり、結果を脇に置くことができるのであれば、レアルのサンティアゴ・ソラーリ(Santiago Solari)監督は、3失点する前に何度か訪れたチームの決定機から勇気を手にしたかもしれない。

 18歳のビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)は才能と青さの両面をみせて、レアルの中ではもっともミスの多い選手だった。またもベンチスタートとなったギャレス・ベイル(Gareth Bale)は、いくつかあったチャンスで、自分であれば何ができただろうと思ったかもしれない。20分以上を残した状況でベイルが交代出場すると、口笛を鳴らす人もわずかにいた。しかしベイルにできることはほとんどなく、レアルはすぐに点差を1点から3点に広げられた。

 エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督が率いるバルセロナは、これで歴史的な5連覇が間近に迫り、5月25日の決勝ではバレンシア(Valencia CF)とレアル・ベティス(Real Betis)の勝者と対戦する。(c)AFP