【2月24日 AFP】18-19スペイン1部リーグは23日、第25節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)のキャリア通算50回目となるハットトリックの活躍もあって、セビージャFC(Sevilla FC)から4-2の逆転勝利を収めた。

 メッシが万全の状態ではないとみられる中、チーム成績も停滞気味のバルセロナだったが、この日はレアル・マドリード(Real Madrid)との公式戦2連戦を前に、敵地エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン(Estadio Ramon Sanchez Pizjuan)で復調を印象づけてリーグ優勝へ一歩近づいた。

 メッシは今月初めのバレンシア(Valencia CF)戦で太ももを負傷すると、そこまでの9試合で11ゴールを挙げていたエースは、4試合で1ゴールと普段からすれば調子を落とし、酷使しすぎなのではという不安の声も上がっていた。

 それでもセビージャ戦では、本来の姿を取り戻して躍動。最後は得意のチップキックで3得点目を挙げたメッシは、クラブでは通算44回目となるハットトリックを達成。これはスペインのクラブではクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)と並ぶ最多記録となる。

 メッシは試合後「常にベストの状態を保つというのは難しい。正直に言って、このところは良くない試合が続いていたが、流れがあるときはゴールを決めるのも簡単になる」とコメントした。

 また、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)戦でふがいない出来に終わっていたルイス・スアレス(Luis Suarez)も、メッシのアシストからチーム4点目を決め、欲しかった得点を挙げた。また、サムエル・ウムティティ(Samuel Umtiti)が膝の負傷から3か月ぶりの公式戦出場を果たしたことも明るい話題となった。

 一方のセビージャは、ヘスス・ナバス(Jesus Navas)とガブリエル・メルカド(Gabriel Mercado)のゴールで前半に2回先行したが逆転負けを喫し、リーグの4位争いでさらに厳しい状況に立たされた。逆にバルセロナは、アウェーでのセビージャ戦という特に厳しい試合を乗り切り、次節は敵地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)でのレアル戦という最大の試練に臨む。

 メッシは「これでタイトルがほぼ決まったというわけじゃないが、きょうの勝利は大きい。シーズン終盤にかけて戦いは厳しさを増すし、ここは常に難しいスタジアムだ。きょうは本来の自分たちに戻れた」と話した。

 24日にレバンテ(Levante)と対戦するレアルは、リーグ戦ではこれでバルセロナと勝ち点12の差がついており、国内タイトルを獲得するには27日の国王杯(Copa del Rey 2018-19)準決勝でバルセロナを破ることが現実的な方法となる。(c)AFP