【2月25日 AFP】18-19スペイン1部リーグは24日、第25節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は途中出場したギャレス・ベイル(Gareth Bale)のPKでレバンテ(Levante)を2-1で下した。しかし、ベイルはゴールセレブレーションを拒否してクラブとの関係がうまくいっていない可能性が露呈した。

 敵地に乗り込んだレアルは後半、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によりカゼミーロ(Casemiro)の大げさなダイブが明確になったものの、イグナシオ・イグレシアス(Ignacio Iglesias)主審が判定をくつがえさなかったため獲得したPKをベイルが決めて辛くも勝利を収めた。

 レアルはVAR導入に強く反対しているが、この日レバンテはそのテクノロジーの恩恵を受けることができなかった。ペナルティーエリア内でシェイク・ドゥクレ(Cheick Doucoure)が大きく振った右足はカゼミーロに接触していなかったが、イグレシアス主審は判定を変えずPKを指示した。

 ゴールを決めても無表情のままだったベイルは、祝福に駆け寄ったチームメートを振り払いすぐに自陣に引き返した。レアルを率いるサンティアゴ・ソラーリ(Santiago Solari)監督は、「選手はやりたいようにゴールを喜んでいい。勝っている限りはね」とコメントしている。

 ベイルはけがから復帰したここ8試合で6度目のベンチスタートとなっており、FCバルセロナ(FC Barcelona)との伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」2連戦の初戦、27日の国王杯(Copa del Rey 2018-19)準決勝第1戦に先発するか微妙な状況となっている。

「ゴールを決めたのでドレッシングルームでは興奮しているようだった」とベイルに言及したソラーリ監督は、「彼の試合への入り方は良かった。彼は勝利とハードワークをチームにもたらした」と評価した。「退場者が出て10人になったとき、彼は前線で二人分の仕事をしてくれた。私としては彼にとってファンタスティックな試合だったと思う」

 前半カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)のPKで先制したレアルに対し、レバンテはロヘル・マルティ(Roger Marti)のゴールで同点とすると、その後シュートが2度ポストに阻まれる不運もあり、ベンゼマに代わり74分から途中出場したベイルに決勝点を許した。

 レアルは首位FCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点差を9とし、今節ビジャレアル(Villarreal CF)を2-0で退けた2位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)を2ポイント差で追っている。

 アトレティコは、加入以来VARに2度得点を取り消されていたアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)が本拠地ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で移籍後初ゴールをマークしている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT