【2月21日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は20日、決勝トーナメント1回戦第1戦が各地で行われ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はユベントス(Juventus)にホームで2-0で勝利し、準々決勝進出に前進した。

 レアル・マドリード(Real Madrid)時代にチャンピオンズリーグで華々しい成功を収めたクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がスペインの首都に帰還した試合は、ホセ・マリア・ヒメネス(Jose Maria Gimenez)とディエゴ・ゴディン(Diego Godin)のゴールでアトレティコに軍配が上がった。

 8強入りを賭けた第1戦は、ディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督率いるアトレティコの完勝だった。アトレティコはアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)のシュートがクロスバーに阻まれ、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によりジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)に対するファウルでのPKとアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)のゴールが取り消されるなど多くの決定機を作った。

 アトレティコはこの試合でイエローカードを受けたコスタとトーマス・パルテイ(Thomas Partey)が累積警告により次戦は出場停止となるため、ユベントスの可能性が完全に消滅したわけではないが、アウェーゴールを奪えず後半はほとんど主導権を握られるなど、第2戦での逆転劇の可能性を示すことができなかった。

 両チームは、決勝トーナメント1回戦敗退を想定していない。6月1日の決勝は本拠地ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で行われるため、アトレティコはライバルのレアルからタイトルを奪う絶好のチャンスを得ている。そして、23年間欧州の頂点に立てていないユベントスは、大会歴代最多得点記録を持つロナウドをチームに迎え入れたことにより、優勝の期待がかつてないほど高まっている。

 そのロナウドはゴディンに抑え込まれると、その後は左サイドでファンフラン(Juan Francisco Torres Belen "Juanfran”)に仕事をさせてもらえず、我慢の夜となった。

 チャンピオンズリーグを5度制しているロナウドがアトレティコのファンに向けて5本の指を振ったのは、この日のいら立ちの表れだったのかもしれない。(c)AFP/Thomas ALLNUTT