【2月15日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)が、所属するFW大迫勇也(Yuya Osako)について、今年6月に開催されるコパ・アメリカ(2019 Copa America)に日本代表として参戦させないと発表した。

 大迫は、今月1日に行われた第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)決勝のカタール戦に出場後、チームに復帰したものの背中の故障により戦線離脱が続いている。アジアカップでは4得点を挙げた大迫だが、今季再びプレーできるかは不透明な状態となっている。

 日本国内で年間最優秀選手に選出された大迫だが、ブレーメン側は日本が招待出場するコパ・アメリカを同選手が欠場するとしている。

 ブレーメンのチーム・マネジャーを務めるフランク・バウマン(Frank Baumann)氏は「すでに日本サッカー協会(JFA)側に通達を行った。もちろん、ユウヤは日本代表の力になりたいと思っているが、JFAとヴェルダー・ブレーメンは、日本代表として最も重要な選手の一人が疲弊しないよう気を配るべきだ」とコメントしている。

 ブレーメン側は、大迫がけがを押してアジアカップの準決勝と決勝に出場したことに懸念を表しており、クラブ側は「現在の状況にはもちろん満足できない」としている。

 日本はコパ・アメリカを開催する南米サッカー連盟(CONMEBOL)の一員ではないため、ブレーメンは大迫の同大会参加について拒否権を行使することが可能となっている。国際サッカー連盟(FIFA)の規則の下では、ブレーメンは日本代表が加盟する連盟の大会本戦では大迫を自由に参加できるようにしなければならず、アジアカップはこれに当たる。

 日本が16強入りを果たした昨年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)後、短い休暇しか与えられなかったこともあり、ブレーメン側は今季終了後に大迫に適切な休養を取らせたいと考えている。(c)AFP