UEFA執行委員にPSG会長が就任、FFP違反の疑い晴れず批判も
このニュースをシェア
【2月8日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は7日、イタリア・ローマで行われた総会で、フランス・リーグ1に所属するパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)のナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長を執行委員として正式に任命した。
カタール人で45歳のアル・ケライフィ会長は先月末、欧州ビッグクラブの利益を守ることを目的とし、イタリア・セリエAに所属するユベントス(Juventus)のアンドレア・アニェッリ(Andrea Agnell)会長が代表を務めているサッカー欧州クラブ協会(ECA)の執行委員による会合で選出が決まっていた。
しかし、アル・ケライフィ会長の立候補は認可されていなかったため、この日行われたUEFAの総会をもって正式に就任が決まった。
アル・ケライフィ会長は、AFPに送ったコメントの中で「ECA代表としてUEFAの執行委員就任を委任してくれた尊敬すべきメンバーに改めて感謝したい」と明かしている。
「非常に光栄なことであり、われわれはすべての利害関係者が関心を抱くプロサッカー界を発展させるため、アンドレア・アニェッリ会長と協力してUEFAと密接な関係を築いていく」「きょう、この偉大なフットボールファミリーの一員になることができうれしい」
PSGのアル・ケライフィ会長は、ユベントスのアニェッリ会長とともに、ECAの代表としてUEFAの執行委員会に出席することになる。
PSGは、UEFAからファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の調査を受けて、スペイン・プロサッカーリーグ機構(LFP)のハビエル・テバス(Javier Tebas)会長から批判されており、アル・ケライフィ会長の任命はその最中で正式に決まった。
テバス会長は、先週AFPに宛てた発表文の中で「望ましい統治に関するあらゆるルールに違反するため、彼の任命は拒否されなければならない」と記していた。
「(PSGに)FFP違反の疑惑があるというだけでなく、(アル・ケライフィ会長が)UEFAのテレビ放映権を持つ主要な放送局の一つであるbeINスポーツ(beIN Sports)の代表であるというのも理由だ」 (c)AFP