【2月8日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン(Aleksander Ceferin)会長が7日に再任を果たし、「複雑な課題」に直面してはいるもの、明るい未来をもたらすことを約束した。

 イタリア・ローマで行われたUEFA総会では、スロベニア出身の弁護士で51歳のチェフェリン会長のほかに立候補者はおらず、満場一致により再選が決定した。チェフェリン会長の新任期は4年となる。

 これにより、チェフェリン会長の最重要課題は、国際サッカー連盟(FIFA)の会長としてクラブW杯(FIFA Club World Cup)の拡大化と世界規模でのネーションズリーグの発足を推進しているジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)氏との戦いになった。チェフェリン会長はこの計画に反対している。

 チェフェリン会長は「われわれは、FIFAに世界規模のネーションズリーグとクラブW杯に関する現在の提案に賛成しないことを告げることで、彼らに対する敬意を払い、われわれの愛するゲーム、守るべきスポーツであるサッカーに対して敬意を払う」とコメントした。

「FIFAがわれわれの考えに耳を傾けることで敬意を表してくれることを、心から願っている」

 チェフェリン会長はFIFAと密接な関係を築いていくことを約束し、2030年のW杯を欧州で再び開催したいという意向を明かした。

「団結心を取り戻したことで、われわれはFIFAに対して否定的ではない建設的な考えを生み出すだろう。同様の姿勢をFIFAにも期待している」

 チェフェリン会長はまた、クラブ大会の全面的な見直しについても約束し、在任中に欧州スーパーリーグが誕生することはないと認めた。

「われわれは未来のクラブ大会を設計するため、パートナーである欧州クラブ協会(ECA)と協力しながら物事を進めていく」

「時流に沿ったクラブ大会は興奮や熱量に満ちており、開かれものだ。そしてそれは、欧州サッカー界に新た広がりをもたらすだろう」 (c)AFP/Emmeline MOORE