■危機を脱した少女、両手でハート印

 近ごろ、辰玺さんは重症者の手当を行う部屋からを出て、危機を脱した。1月28日午後、辰玺さんはベッドの上でかさぶただらけの両手で「ハート印」を作り、善意の方々から寄せられた支援に感謝を表し、新たな年の幸せを祈っていた。

 父親の志鋒さんは、皮膚を切り取った手術から1か月余りが過ぎたが、まだ以前のように歩くことができない。「新たに生えてきた皮膚は弾力性がなく硬いので、リハビリが必要」と言う。

 善意の支援に対して、志鋒さんは肩を震わせながら「社会の各方面の方々からの温かい支援には、どんなに感謝してもしきれない。娘には将来、ぜひこのチャリティ組織に参加し、慈愛の心を伝えてもらいたい」と語った。

 娘の辰玺さんも「皆さんの支援が無ければ、私の今は無いし、今この病室で皆さんにお礼を言う機会もなかっただろう。今、『ありがとう』と言うのは軽すぎるのかもしれないが『ありがとう』以外に別の言葉は思い浮かばない。治ったら、皆さんからいただいた愛の心を精一杯、伝えていきたい」と話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News