【2月17日 CNS】中国・河南省(Henan)でガス爆発のために全身やけどを負った少女と、その治療のために自分の皮膚を移植した父親は、その後どうなったのだろうか。娘に余計な心配をかけさせないため、出稼ぎに行ったと偽って自分の皮膚を2度も娘に移植した父親の行為は、多くのネットユーザーの共感を呼んでいる。

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 李志鋒(Li Zhifeng)さんとその娘、李辰玺(Li Chenxi)さんは2018年12月13日午前、2度目の植皮手術を行うためそれぞれ別々に手術室に入った。医師はまず、父親の志鋒さんの左手のひじの上の皮膚を切り取ってから、娘の辰玺さんに皮膚を移植し、やけど跡をすべて覆った。手術は5時間を要した。

 志鋒さんは、「皮膚が必要であれば何回でも提供する。娘の治療が完全に終わるまで」と言う。

 爆発事故で娘が大けがをしてから、父親の志鋒さんは治療費の工面に八方走り回った。家を抵当に入れ借金もした。メディアで報道されると、善意の個人や企業から支援の手が差し伸べられた。娘の辰玺さんの治療に使った医療費はすでに百万元(約1630万円)を超え、医療費はまだかかるが、善意の支援は現在も切れることなく続いている。