【1月29日 AFP】サッカー韓国代表DFの金ミン哉(Min-Jae Kim、キム・ミンジェ)が29日、イングランド・プレミアリーグのワトフォード(Watford FC)からのオファーを断り、代表チームの同僚の助言に反して中国スーパーリーグ(1部)の北京国安(Beijing Guoan)に加入することを決めた。

 金ミン哉が所属していた韓国・Kリーグの全北現代(Jeonbuk Motors)は、ワトフォードから800万ドル(約8億7000万円)と報じられる移籍金を提示されたと認めていたが、22歳のセンターバックは中国で挑戦する道を選んだ。昨年のリーグ戦では優勝争いから脱落し、最終的に4位で終えた北京国安は、金ミン哉の獲得を発表したが、移籍金については明かさなかった。

 ドイツ人のロジャー・シュミット(Roger Schmidt)監督が率いる北京国安は昨季のリーグ戦で45失点を喫しており、韓国代表で確かな地位を築いた金ミン哉が、チームの守備力を強化することに期待している。

 金ミン哉は負傷によりW杯ロシア大会(2018 World Cup)を欠場したが、韓国の主力選手であり、同国がカタールに0-1で敗れた第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)の準々決勝にも出場した。

 屈強な体格から「モンスター」という愛称を持つ金ミン哉はアジアカップの期間中、次の移籍先に関する話題を避けていたが、代表のチームメートたちは、このチャンスをつかみ、プレミアリーグで成功したトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)に続くよう促し、中国でプレーしている選手さえもイングランドへの挑戦を勧めていた。

 ワトフォードからのオファーが明らかになった後、天津権健(Tianjin Quanjian FC)に所属する権敬源(Kyung-Won Kwon、クォン・ギョンウォン)は、「彼は中国に行くと思っていたが、良い知らせがあると聞いた。より良い選択をしてほしい」と話していた。

 中国リーグは高額な給与と選手の母国に近いという地理的な条件から、アジアの選手を引きつけている。(c)AFP