【1月4日 AFP】米首都ワシントンD.C.の市庁舎を訪れたカップルが連邦政府閉鎖の影響で婚姻届を出せず、正式な手続きを終えないまま結婚式を迎える出来事があった。カップルはどちらも上院の元職員で、在職中に複数回の政府閉鎖を経験していたが、意表を突かれる形となった。

 夫となったダン・ポロック(Dan Pollock)さんはAFPに対し、「D.C.の婚姻局が連邦予算で運営されていたなんて、思いもしなかった」と語っている。

 ポロックさんは「庁舎に行ったら丁重に受け付けを拒否されて、政府が再開するまで手続きはできないと言われた」と説明。結婚式まで2日を切っていたため日程の変更は難しく、「異常事態を受け入れることを選んだ」と語った。

 ポロックさんは「いずれにせよ、結婚式は大盛り上がりだった」と述べ、「正式な手続きを済ませに戻ってくると思う」と話している。

 米国ではドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が対メキシコ国境での壁建設予算を要求したことに端を発し、連邦政府機関が一部閉鎖される事態が続いている。

 ポロックさん夫婦は、閉鎖が一般の人々の実生活に影響を及ぼしていることを示すため、一連の出来事をツイッター(Twitter)に投稿した。

 ワシントンD.C.の予算は部分的に連邦政府により賄われており、一部の行政サービスに閉鎖の影響が直接及んでいる。(c)AFP/Charlotte PLANTIVE