【12月22日 AFP】今月1日に行われたボクシングのWBC世界ライトヘビー級タイトルマッチで対戦相手にノックアウトされたアドニス・スティーブンソン(Adonis Stevenson、カナダ)は、依然として集中治療室で人工呼吸器につながれたまま意識不明の状態となっている。プロモーターのイボン・マイケル(Yvon Michel)氏が、地元メディアなどで明らかにした。

 マイケル氏は自身のツイッター(Twitter)と日刊紙モントリオール・ガゼット(Montreal Gazette)にコメント文を寄せ、カナダ・ケベック(Quebec)州で行われたファイトでウクライナのオレクサンドル・グウォジク(Oleksandr Gvozdyk)に11ラウンドKO負けを喫したスティーブンソンが、病院で鎮静状態に置かれて人工呼吸器につながれて以降、容体は回復していないと説明した。

「現時点では何の変化もない。彼は現在も機械に助けられながら呼吸しており、意識も回復していない」「医師はこの先の見通しに関して、率直に言及することはない」

 ハイチ系カナダ人で41歳のスティーブンソンは、10度目のタイトル防衛戦で5年以上守ってきたWBCの王座を明け渡し、体を支えられながらロッカールームへ戻った。そして、近隣の病院に救急車で搬送された後、神経外科手術が必要とされる外傷性脳損傷と診断された。

 マイケル氏は地元放送局のTVAスポーツ(TVA Sports)に語ったコメントをリツイートし、「大きな変化があった場合には、ケベック大学病院(University Hospital of Quebec)の責任者が、家族の同意を得た上で発表するだろう」と明かした。(c)AFP